JR東日本の予約サイト「えきねっと」にアクセスが殺到し、予約ができないことが問題になっています。
先日の宮城・福島で起きた地震で運転を見合わせていた東北新幹線の運転再開に伴い、きっぷの販売も再開されました。その際にゴールデンウィークを含む1か月先までの座席を一気に解放したことから、購入者が殺到したのでした。
JR東日本は昨今、新型コロナウイルスの影響などを理由に「えきねっと」へ旅客を誘導しつつ駅の窓口を閉鎖する施策を行ってきましたが、今回の「えきねっと」アクセス過多で「みどりの窓口」をご利用くださいと案内したことで利用者から怒りを買っています。
鉄道利用者がコロナ禍前の水準に戻ることはないのは間違いないから、コストダウンしないといけないという理屈はわかるけど
— フリーダムレッド (@freedom_red) 2022年4月14日
えきねっとやみどりの券売機プラスの問題を見るに急激に人件費を削って歪みが出てるよなあ...
現場の努力でたまたま上手くいっているだけで、そのうち重大事故とかに繋がりそう
コロナ禍前の水準に戻ると信じてやまない自称鉄道関係者もいるみたいだけど
— フリーダムレッド (@freedom_red) 2022年4月14日
インバウンドいなきゃどっちみち落ち目の業界だぞ...
— フリーダムレッド (@freedom_red) 2022年4月14日
個人的には、コストダウンをしないといけないことは納得できるが、あまりにも早すぎるスピードでコストを削減した結果、サービスが低下しているという印象です。
「えきねっと」と「みどりの窓口」が両方使えないとすると、利用客が自分で操作する「指定席券売機」か、「指定席券売機」の機能に加えてオペレータから切符を購入できる機能を備える「話せる指定席券売機」を利用する必要があります。
ところが、「指定席券売機」は以前より下記の問題を抱えています。
・慣れていない人が使いづらいユーザインタフェース
・「指定席券売機」で購入できない切符がある
(「みどりの窓口」「話せる指定席券売機」でしか購入できない)
さらに、「話せる指定席券売機」についても下記の問題があります。
・そもそも導入されている駅数が多くない
・オペレータへの接続待ちが発生しており、購入に時間がかかる
(オペレータへの接続待ちの間は券売機を占有する)
このように、コストダウンのための窓口閉鎖で、利用客がかなり割を食ってしまっているのです。
JR東日本も解決策を考えているとは思いますが、現状からしても下記の流れになるのではないかと思います。
・「みどりの窓口」閉鎖は継続
・「話せる指定席券売機」を順次導入
・導入に合わせてオペレータを増員する
「話せる指定席券売機」の導入にはそれなりに時間がかかると思いますので、個人的には真っ先にオペレータを増員してもらい、今現在存在する「話せる指定席券売機」の待ち時間を解消しつつ、「みどりの窓口」閉鎖をもう少し緩やかに行っていってほしいと思います。