踊り子・湘南号が新たな料金体系になる
2021年3月13日のダイヤ改正で、踊り子・湘南号に新たな料金体系が設定されます。本記事では、ダイヤ改正前までの「踊り子」「湘南ライナー」とダイヤ改正後の「踊り子」「湘南」について、料金体系や乗車方法についての違いを見ていきます。
使用車両の比較
踊り子・湘南ライナーで使用されていた185系・215系が引退し、すべての列車がE257系で運転されます。
踊り子 新旧比較
まずは3月12日運転分までの踊り子と3月13日以降運転分の踊り子について比較をします。
制度・運用の比較
新型車両統一やチケットレスサービス、通年同額料金の導入でサービスが向上しています。一方で乗継割引が適用されなくなることや、閑散期の割引もなくなることから、乗車方法によってはかなり割高になる場合があります。
料金体系の比較
指定席料金の比較
踊り子の指定席料金については、新 踊り子の料金のほうが安くなっており、より乗車しやすい列車となっています。車内で購入した場合は+260円となるため、駆け込み乗車をした場合などは割高になります。
また、スマートフォンからえきねっと(JR東日本)|えきねっとチケットレスサービス (eki-net.com)を利用すると100円引きとなりますので、新踊り子がよりお得になります。また、2021年9月30日までは300円引きとなるキャンペーンを行っていますので、さらにお得にご利用できます。
自由席・座席未指定の比較
指定席料金は割安となる新踊り子ですが、自由席を利用していた人から見ると値上げとなります。それは、座席未指定券も指定席と同じ料金となっているからです。
グリーン料金の比較
グリーン料金については差額はありません。しかし、元となる指定席料金が割安になることから、新踊り子のほうがトータルでみると安くなります。
湘南ライナー・湘南 新旧比較
続いて、湘南ライナー(~2021/3/12運転分)と湘南(2021/3/15~運転分)について比較します。こちらは何といってもライナーから特急に格上げになったことが大きな変化です。それに伴い、料金体系についても新 踊り子と共通化されたため、実質的には値上げだと感じる方も多いでしょう。しかしながら、特急化によるメリットもありますので比較していきます。
制度・運用の比較
新型車両による運転やチケットレスサービスでサービスが向上しています。一方で後述する料金についてはかなり割高になっています。
料金体系の比較
乗車整理券・指定席料金の比較
湘南ライナーの乗車整理券と湘南の指定席料金の比較では、当然ながら湘南ライナーのほうが安くなります。車両も新しく快適な車両になり、全国の窓口やネットで予約できるようになるため、サービスとしては向上しているのですが、毎日のように通勤で使われていた方にとっては痛い値上げなのではないでしょうか。また、下り湘南ライナーの大船・藤沢以西で行われていた快速運転もなくなってしまうので、途中駅から追加料金なしで乗ることもできなくなっています。
また、車内で購入した場合は+260円となります。スマートフォンからえきねっと(JR東日本)|えきねっとチケットレスサービス (eki-net.com)を利用すると100円引きとなりますので、湘南ライナーの時との差額が減ります。また、2021年9月30日までは300円引きとなるキャンペーンを行っていますので、その場合、50km以内の区間であれば、湘南ライナーの時よりも安くなりますね。
グリーン料金の比較
グリーン料金についても、湘南ライナーでは在来線の普通グリーン料金を適用していたため、湘南号ではかなりの値上げとなっています。ただし、湘南ライナーでは自由席だったのに対し、湘南は指定席であるために、一概に比較できませんが、こちらも実質的には値上げと考えてよいでしょう。
結論
・新型車両(E257系)での運転・チケットレス予約可能となりサービスは向上 ・踊り子の指定席・グリーン車利用者は値下げ ・踊り子の自由席利用者や湘南ライナー利用者は実質値上げ