(情報提供:うなふぃすさん (@unafis_one))
H100形の運用拡大
2021年3月のダイヤ改正より、室蘭本線・宗谷本線・石北本線にH100形が投入されることが、2020年12月9日に発表されたダイヤ改正のニュースリリースより分かっています。本記事では2021年3月ダイヤ改正以降のH100形と置き換え対象であるキハ40形の運用について考察しました。
運用予想
JR北海道のニュースリリースやH100形の甲種輸送の状況から、2021年3月のダイヤ改正をもって室蘭本線・宗谷本線からキハ40形が撤退するのではないかと考えられます。該当線区を走るキハ40形については、ダイヤ改正前に乗車・撮影をしておきたいですね。
苫小牧運転所
室蘭本線の苫小牧~室蘭間および東室蘭~長万部間は苫小牧運転所の車両が使用されています。 2020年9月30日の段階で、苫小牧運転所にはH100形が12両、キハ40形が24両、キハ150形が10両、キハ143形が10両所属しています。また、H100形は2021年2月に甲種輸送により6両追加投入されている(H100形 甲種輸送/2021年2月6日(土) - 鉄道コム (tetsudo.com))ことから、2021年3月現在では18両が所属していると思われます。
H100形については、JR北海道のニュースリリースより、以下の区間で運用されることがわかっています。
〇苫小牧~室蘭間
・66本中43本をH100形で運転し、同区間を最大11分(平均4分)速達化します。〇東室蘭~長万部間
20201209_KO_kaisei.pdf (jrhokkaido.co.jp)
・20本すべてをH100形で運転し、同区間を最大11分(平均8分)速達化します。
ニュースリリースでは東室蘭から札幌へ直通する列車については置き換えが言及されていないことから、札幌直通運用のあるキハ143形10両については残存すると予想しています。また。苫小牧~岩見沢間で使用される車両も必要ですので、キハ150形10両を残して、キハ40形24両が代替されるのではないかと予想しています。したがって、キハ40形は室蘭本線の運用から撤退するのではないでしょうか。
H100形の投入車両が18両とキハ40形24両と比べて6両少ないですが、日高線鵡川~様似間の廃止と、減便による運用数の減少で補うと思われます。
旭川運転所
宗谷本線・石北本線については、旭川運転所の車両で運転されています。2020年9月30日現在、旭川運転所にはH100形が12両、キハ40形が38両、キハ150形が16両、キハ54形が14両所属しています。
宗谷本線(旭川~名寄間)
37本中34本をH100形で運転し、ダイヤ調整と合わせて同区間を最大31分(平均13分)速達化します。
20201209_KO_kaisei.pdf (jrhokkaido.co.jp)
現在、宗谷本線の旭川~名寄間はキハ40系とキハ54形が運用されていますが、2021年3月の改正で ほぼH100形に統一されることが、JR北海道のニュースリリースで分かっています。H100形以外の運用が3本ありますが、これは名寄~稚内間で使用する車両の送り込みの可能性が高く、現在でも名寄~稚内間の運用は基本的にキハ54形が充当されていることを考えると、キハ40形は宗谷本線の運用から撤退するのではないでしょうか。
したがって、2021年3月のダイヤ改正以降にキハ54形で運用される列車の予想は以下の通りです。
- 旭川6:03発 稚内12:03着(321D 普通,4323D 普通, 4325D 普通)
- 稚内18:03発 名寄21:49着(4330D 普通)
- (名寄から音威子府まで回送列車)
- 音威子府6:39発 旭川9:21着(4322D 普通, 3320D 快速なよろ2号)
石北本線(旭川~上川間)
23本中2本をH100形で運転し、駅の廃止と合わせて同区間を最大7分(平均5分)速達化します。
20201209_KO_kaisei.pdf (jrhokkaido.co.jp)
一方で石北本線ではH100形の運用が2本と限られます。旭川運転所のH100形12両ではキハ40形の38両にはまだ届かないことから、石北本線においてはキハ40形の運用が残る可能性が高そうです。