入門 考える技術・書く技術 | 山﨑 康司 | ビジネス教育 | Kindleストア | Amazon
昨日に引き続き、『入門 考える技術・書く技術』を読んでいます。 すぐに使えそうなテクニックとして、「しりてが」接続詞を使わないことが紹介されています。 なかなか覚えられないので、記事にまとめておこうと思います。
読み手が理解しやすい表現とは
「1つの主部と1つの述部」で構成される単文表現が、読み手が理解しやすい文章といわれています。 ただし、どうしても2つの文章を組み合わせて表現したい場合に、 「AND」にあたる接続詞(=「しりてが」接続詞)を使わないようにすることで、読み手が理解しやすい文章表現となります。
「しりてが」接続詞とは
前後の文章の関係性を説明しない接続詞を「しりてが」接続詞と呼びます。 このような接続詞は、意味を持たないので文章中で使うべきではありません。
「・・・し、~」
「・・・であり、~」
「・・・して、~」
「・・・だが、~」
また、派生として否定の意味を持った以下の接続詞も同様に使うべきではありません。
「・・・せず、~」
「・・・なく、~」
「しりてが」接続詞を使わないためには
まずは、極力単文で表現する努力をします。 どうしても複文にしたい場合は「にもかかわらず」(逆説)や「ことにより」「ために」(因果関係)のような表現(=「ロジカル」接続詞)を使い、 前後の文章の関係を明確にします。
例
(修正前)「A社は倒産し、B社は黒字になった」
(修正後)「A社は倒産したにもかかわらず、B社は黒字になった」
「A社が倒産したおかげで、B社は黒字になった」
(修正前)「役員に若い人がおらず、DXへの理解が低い」
(修正後)「役員に若い人がいないため、DXへの理解が低い」
感想
この記事も書きながら「しりてが」接続詞を自然と多用してしまいました。 まだ記事中から取り除ききれていないかもしれません。 それぐらい自然と使ってしまっていることを肌で感じました。 1文ずつ推敲するような意識をもって、文章表現に取り組みたいと思います。