イラストを生成するAIの議論の中で「AIの学習に自分の絵を使うな」という論調がありますが、個人的にあまり好きではありません。 当然、個人が書いたイラストは著作権によって保護されるべきという立場です。
というかさ、AI絵が発展して欲しいって思ってる人たちは自分たちで描いた絵を食わせろよ。
— にゆん (@N_niyu) 2023年5月8日
なんで人の絵勝手に食わせるの?
AIに綺麗な絵を出力させて、それを自己顕示欲、承認欲求の為に利用しようとしてるだけじゃないの?
それで納得出来る意見聞けたら、自分もAIに対する意見が変わるかもしれない
人間は他人の絵を見て学習するのに、AIは他人の絵を見るな、か...
— フリーダムレッド (@freedom_red) 2023年5月8日
やっぱり機械学習の本質が知られてないよなあ...
そういう意味でいえばRoLAやi2iには他人の絵を入力するのを制限したほうがいいとは思うけどね
一方で機械が学習することは悪で、人間が学習するのは良い、という考え方はちょっと違う気がしています。 そもそもイラストを描く人は、当然過去に人が描いた絵を参考にしているわけで、いちいち許可を取って勉強していたのでしょうか。 当然そんなわけはなくて、公開されているイラストを学習に使うこと自体はAIであっても人間であっても、許可されているべきだと思います。
なので、AIにイラストを学習させるの禁止!Pixivも非公開にします!!!という意見にはまったくもって賛同できません。 そもそもイラストを生成するような大規模モデルの学習には、非常に膨大な量(23億枚)のイラストが使われているわけですが、 ここから個人が書いた枚数(一人当たり数十枚~数百枚)を抜いたところで大勢に影響はないと思います。
結局のところ、出力されるイラストの内容そのものが既存のイラストに類似していないかという、AIが生まれる前と変わらない観点で考えていくべきだと思います。 なので、特定の絵柄や構図に絞ってチューニングするLoRAや既存の絵を変換するi2iと呼ばれる技術については取り扱いに注意が必要であるともいえます。 AIはあくまで手段、筆やペンタブのようなものだと思うので、そこを履き違えずに議論が整理されていくことを期待します。